にわとりのいる生活

移住を機に自給用の農業と養鶏を始めました

この先どうなるかと思った話

卵の販売を開始して1年がたち、ありがたいことにたくさんの方に購入していただけるようになりました。

 

少し大袈裟なタイトルですが、最近起きた鶏たちの話。

 

不調に陥った成鶏

6月に入った頃から鶏たちの産卵率が急激に落ちました。体感では半分から3分の1くらいです。

ぱっと見はすごく元気に見えて本当に理由がわかりません。

気になっていたことといえば、5月に1羽落ちてしまったことと、朝餌をあげる時に、これまでバケツを追いかけてきていたのに、小屋の外に飛び出して葉っぱばかりを食べていることでした。

食欲が低下しているのかもしれない・・・

ということは病気なのでは・・・

伝染性の病気なのかもしれない・・・

と、いろいろ考えました。

しかし、他の鶏たちは餌に食いつかないだけで、それ以外の大きな症状が見当たりません。

もう1つの成鶏の小屋は特に異常もなく、食欲も旺盛です。

 

ひよこの不調

そんなとき、1羽のひよこが明らかに体調が悪そうでした。

沈うつと言われる状態で、じっとして動かず、しんどそうにしていました。

そんな時は隔離をして保温してあげるくらいしか対処法がないのでプラケースにもみがらを敷いて室内に隔離。

人間が近づくと、目を開いて元気そうに振る舞いますが、少し離れるとしんどそうに俯いてじっとしています。

健康状態を確認する時によく指標にされるのがうんちです。

うんちの状態を確かめてみると、あまりよろしくなさそうなうんちでした。

ちょっと緑がかった水っぽいうんちです。

緑がかったうんちで1番に考えられるのが「コクシジウム」です。

詳細は省きますが、ひよこにとっては命の危機とも言える病気(寄生虫)です。

水に1%くらいのお酢をまぜて、与えることで体内から追い出せるらしいです。

ということで、保温とお酢の入った水で様子見をしました。

成鶏もコクシジウムなのかもしれない

ひよこのコクシジウムを調べていると大人でもかかることがあるという記述が。

大人は重症化しにくいですが、食欲低下、産卵率の低下という症状が挙げられるらしいです。

うちの鶏の症状がそのままな気がして、成鶏に与えている水にもお酢を入れてしばらく様子をみました。

それと鶏舎に溜まった鶏糞をある程度外に運び出し、少しでも清潔にします。

鶏糞と一緒にコクシジウムの原虫の卵が排出され、他の鶏がそれを突くことでどんどん広がっていくそうです。

回復し始めた産卵率

そうこうしているうちに2週間ほどが経過しましたが、今週に入って産卵率が復活し始めました。

やっぱり元気に卵を産んでくれているのが一番ですから、ほっとしています。

ひよこも、日に日に元気になっていき、完全復活しました。今は小屋に戻しています。

たまたまうまくいっただけの可能性

今回は、ひよこのおかげでコクシジウムの症状が疑われたので対策が取れましたが、何も気づかないままの可能性もありました。

近くには家畜の病院もなく、家畜保健衛生所も土日は動いていないので自分で対策を取りました。

これからも予防をかねて、定期的に飲み水にはお酢をいれて飲ませようかと思います。

 

 

今年もこの季節がやってきました

年度末が近づき、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

私自身、昨年はこの時期かなりどたばたしておりまして落ち着いた6月にひよこを迎え入れたんですが、今年はなんとか4月までにひよこの迎え入れが完了しました。

毎年、後藤孵卵場さんにお世話になってひよこを注文しています。

少ない数だと注文を受け付けていないひよこやさんがあるなか、後藤孵卵場さんは少数羽からでも譲っていただけます。

20羽以上だと配達も対応してくれているらしい。

毎年10羽注文しているんですが、受け取ったひよこの数は12羽!

いつもおまけで1羽入れてくれていたんですが、今回は2羽多くなってました。

ミスだったら申し訳ないんですが、おまけだったとしたらとてもありがたいことです。

四日市から車を走らせること1時間半。

岐阜県の後藤孵卵場までドライブです。

目的地に到着すると看板がありまして

「ヒヨコのお客様」🐣

特に迷うこともなく受け取れるわけです。

建物に近づいていくと大量のピヨピヨという声が・・・

インターホンを押すと中から係の人が出てきてくれるので、お金を払って受け取ります。

そしてまた1時間半かけて四日市にもどります。

朝、くしゃみと同時に爆発しかけた腰が悲鳴をあげますがなんとか帰宅。

そのあとはすぐに育雛箱に入れます。

これまで育雛で大きく失敗したことはありませんが、ひよこたちにとって寒いと密集しすぎて死んでしまうそうなので、温度には気をつけています。

まだ3月で夜は少し冷えるので、60wの電球をつけて温めています。

こんな感じで夜でも明るくなっています。

この時期はちょっと気温に気をつけながら時々ひよこの様子を見に行っています。

電球が切れたらひよこの命に関わります。

順調に育てばこのひよこは10月、11月頃に産卵を開始するはず。

元気に育ってくれますように

 

 

 

里山でメガソーラーが建設される

どうやら近いうちに、近くの山にメガソーラーが建設されるらしい。

今度、自治会の地元住民説明会が行われる。

正直、そんな話が来るまでメガソーラーの建設について深く考えたことはなかった。

太陽光発電自体は悪いものだと思っていなかったから。

道路を走っていると、あっちにもこっちにもメガソーラーが建設されていてなんだか気持ち悪いと思ったぐらい。

そして、ついに近くの山にもメガソーラーがやってくる。

ふいに自分ごとの問題として気になり始めた。

「再生可能エネルギー」と聞くと聞こえはすごくいい。

二酸化炭素を排出しない発電方法としていいじゃないか。

でもよく考えてみると、メガソーラーを建設するために、木を倒して更地にする。

手入れのためにこれからも除草剤が撒かれたり、防草シートが敷かれたりするのだろう。

二酸化炭素を排出しないといいながら、二酸化炭素を吸収してくれる大事な緑をなくしてしまう。

その土地に住んでいた、野生動物や、昆虫なども棲家を失ってしまう。

再エネといいながら、そこの自然は破壊されて、再生されない。

一度更地にしてしまえば再生に時間もかかる。

ここ四日市は過去にも、四日市ぜんそくが問題になった場所だ。

環境についてはしっかりと考えないといけないはず。

どういう経緯でそこにメガソーラーを建設することになったのかわからないが、

説明会が開かれる時点で事業としてはGoサインがでたということだろう。

土地を業者に貸すか、売った人。

メガソーラーを建設する会社。

メガソーラーの建設を許している市。

みんな、目の前のお金にしか目がいっていない。

お金と引き換えに、これまで守られてきた自然を失う。

メガソーラーには撤去についても問題視されている。

 

本当にそれでいいのだろうか・・・

 

すごく残念だし、できることならもう一度考え直して欲しい。

もちろん人の土地だから、それを止めることはできない気はしている。

土地を手放す人だって高齢で事情があるかもしれないし、相続したけど山の面倒までは見れなくて困っているのかもしれない。

だからといって、山を切り拓いてまでのメガソーラーは許せない。

 

メガソーラーにするくらいなら、養鶏場開くために曽井でちょうどいい山を探しているから譲って欲しいくらい。

メガソーラー建設に、反対する地域住民の方ももちろんいて、署名運動をしていた。自分はそれに賛同したけど、そういった小さな動きでもみんなの声を届けて少しでも状況がよくなることを本当に願います。

 

最近、もやもやしていたことを一度文字として残しました。

 

 

 

 

 

餌の話〜その2〜

今日は餌の話その2です。

うちで食べさせている餌については、過去の記事を参照

 

bochi-bochi-diary.hateblo.jp

 

今回は、餌の中でも特に中種についてです。

餌を発酵させるために、あった方がいいらしい。

材料はシンプル

①米ぬか

②もみがら

③廃菌床

④前回の中種の残り

の4種類をいい感じのバランスで混ぜて完成です。

材料費なんと0円!

米ぬかはコイン精米機の米ぬかをもらってきます。

もみがらはライスセンターでもらいます。

問題は廃菌床なんですが、我が家の場合は近くのしいたけ農家さんの廃菌床をいただいてきます。

一度発酵させているので、この飼料には有用な菌や微生物がたくさんいます。

発酵してから乾燥させているので、菌が休眠の状態です。

この中種を餌に混ぜることで眠っていた菌が活動し始め、餌が発酵し始めます。

発酵している餌はいい匂いがします。

 

菌や微生物は目には見えませんが、地元の材料で育てているので自分たちの住んでいるその土地にあった菌がいます。

鶏を育てている土地に応じた菌を鶏たちも接種することで鶏の体調も安定します。

健康な鶏が産んだ卵は、卵のからもしっかりとしていて、すごくいいツヤをしています。

その鶏が産んだ卵を私たちが食べることで体にもいいのではないかと考えています。

ホームセンターで餌を買ってくるのは確かに楽でいいのかもしれませんが、どうしても大量生産するため輸入に頼ってしまいます。

ところが自家配合の飼料だと、海外から輸入せずとも国内の餌で賄えます。

地元の餌を使うことでなるべく安く、でも鶏たちにとっては健康な餌をあげることができます。

卵を食べている人も健康になれるように餌作りはたいへんですが、こだわってやっていきたいですね。

 

 

ここ最近の養鶏のこと

気づいたら前回ブログを書いてからだいぶ日が経ってしまいました。

 

最近パソコンを新しく買ったので、色々使いたくて記事の更新。

 

前回記事を書いた時が6月で、ひよこを新しく迎え入れた記事のことでした。

ひよこ

あれから約8ヶ月。

当時ひよこだった子たちは立派な成鶏になりました。

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家の前に立てた無人販売所でうちでとれた卵を販売し始めまして、初めは売れ残る日が時々あったんですが、2月に入って並べれば毎日売り切れの日が続くようになりました。

ありがたい。

数自体は3個入り1セットで、1日2、3セットした並べられないんですが早いと午前中で売り切れてしまうので本当にたくさんの方に買っていただいているんだなと、うれしくなります。

餌代は賄えるくらいに買っていただけるようになってきました。

あくまで餌代だけなので、これにそれ以外の経費を考えるとまだまだ赤字なんですが、自分のところで育てたもので収益を上げられたことが新たな一歩を踏み出せた感じがしています。

近くでいい土地が見つかれば本当に養鶏を始めたい。

でも農地を買うには、農家にならないといけない。

でも農家になるには農業の売り上げがないといけない。

私は幸い農地を使って庭先で養鶏を始めれたので、このまま卵でもう少し売り上げがあがれば農家としての申請はできるのか?

農地じゃなくて山林なら特に制限もなさそうなので、ちょうどいい山林が見つかるといいのだけど。

 

 

農家ではないですが、気づいたらいろいろとこだわって鶏をそだてることになっていました。

そんなこだわりの卵、初めはお試しで3個入り100円で売り始めました。

最近は卵不足らしく、近所のスーパーを見ると10個入り300円近く。

大量生産卵と、飼育環境、餌にこだわった卵の単価がほとんど一緒だったことに驚きました。

もう少し、高くても買っていただけるのではないかと淡い期待を抱いています。

もちろん、産卵後間もない卵なのですごく新鮮です。

白身の弾力が段違いです。

黄身は明るい黄色ですが、かなり味は濃厚です。

また、うちでは無洗卵なので賞味期限過ぎてもずっと美味しい。

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まだ生では食べていないですが、1ヶ月以上経った卵でも美味しくいただけます。

半熟のゆでたまごは最高です。

 

今年からは成鶏の数は常に20羽になるように育てていけるといいなと思っています。

 

今年のひよこを買いました。

たまごを売るようになって3ヶ月くらいがたちました。

ちょっとずつ購入してくれる方も増え、早い日で半日で3個入り3パックが売り切れてしまいます。

もう少し販売できたらいいなと思っていたので、新しく10羽のひよこを迎え入れました。

来年も10羽を迎え入れて、最終的には20羽買う予定です。

もっと言えば、いつかは養鶏場を開きたい。。。

ひよこ迎え入れのために過去の鶏舎を拡張し、なんとか間に合いました。

毎年なんだかんだ野生動物にやられてきているので、今年も気をつけなければ・・・

 

にわとりの命をいただく

今日は、苦手な人には辛いお話になると思います。

私自身も、結構な覚悟で行ったことです。

私は、鶏をペットではなく、家畜として導入しました。

卵をとるのはもちろんですが、それで終わることなく最後はお肉としていただきたいと思っていました。

私自身、一番辛いのは、命を奪うところでした。

絞め方を調べていると、いろいろな方法が見つかります。

まず、頭を落とすか、落とさないか

落とさないなら気絶させるのか、窒息させるのかなどです。

私が選んだのは、頭は落とさない、気絶もさせない、そのまま頸動脈を切り、失血死させる方法です。

喉の辺りをナイフで切るんですが、結構皮膚が硬く、なかなかナイフが入りませんでした。

鶏は、危険を察知して嫌がるので、こっちもなんだかそわそわしてきます。

何度か切っているうちに、血がダラダラと出てきたので、慌てて三角コーンに入れました。

コーンは先端は切ってあるので、流れ出た血が下のバケツに入るようになっています。

鶏の血を抜く時に使った設備

本やネット情報によると1〜2分で逝くそうなんですが、なかなかうまくいきませんでした。

血の量もだんだん少なくなっていくのもわかりました。

どうも傷が浅かったようで、血は出たけど、血が止まりそうになっていました。鶏の生命力の凄さがよくわかりました。

申し訳ない気持ちで、鶏を捌くために用意してあった鋭い包丁でもう少し喉を切りました。

1回目よりたくさんの血が出たので、やはり傷が浅かったようです。

コーンに入れてしばらくしたらすぐに最後の痙攣を起こしてお亡くなりになりました。

鶏から血を抜いている間に、一方では60℃くらいのお湯を準備します。

死んだ鶏をお湯につけることで羽が抜きやすくなります。

と本に書いてあったのでやってみたんですが、本当によく抜けます。

ぶちぶちという音と共に羽がどんどん抜けます。

風切り羽のような大きな羽は少し抜きにくかったですが、力を入れると抜けます。

この辺りから、だんだんと目の前の鶏はお肉になっていきます。

羽を抜いている最中に散歩中のおじさんに

「何をやっとるんや」

と言われた時は、ちょっとドキッとしましたが、包み隠さず

「にわとりをしめてます」

と答えました。

そのおじさんがたまたま畜産関係の方のようで、締めるという行為に理解いただいていたのでよかったです。

何も知らない人や小さな子どもが見ていたらきっとショッキングな映像だったでしょう。

羽をむしってから解体は家のキッチンでやりました。

うちの農場長も

「お肉の状態だからなんとか平気かも」

と言ってくれたので一安心。

一応事前にYoutubeや書籍で勉強していたんですが、やっぱり見るのとやるのとでは違います。

身から骨を剥がすのも結構力が入りますし、臓器がどう繋がっているのかというのは、実物を見ないとわかりません。

なんとか、もも肉、胸肉、手羽先、手羽元、レバー、ハツ、キンカン、ヒモなどの部位に分けることができました。

砂肝も本当に砂が入っているし、膜のようなものを剥がすと綺麗な砂肝になります。

今までただ美味しいと言って食べていた鶏の解像度が一気に上がりました。

スーパーに行けば当たり前のように並んでいる鶏肉ですが、お肉の姿になるまでに何が起きているかなんてことは、あまり気にも留めていませんでした。

しかもスーパーのお肉はいわゆる若鶏と言われるもので、生後60日程度だそうです。

からしたらまだまだひよこです。

もちろん高カロリーの餌でどんどん成長しているので体はある程度大きいのでしょうけれど

若い鶏だからお肉も柔らかいわけです。

ところが、今回絞めた鶏は2歳くらいの鶏です。

しかも、週末はのびのびと走り回って、足の筋肉が引き締まった鶏です。

びっくりしたのは、もも肉の弾力です。

フライドチキンにしてみましたが、全然噛みきれない。

硬いという表現が正しいか微妙なところです。

ゴムみたい。

事前情報で硬いことは知っていましたが、予想以上。

小さく切って、しっかり煮込む必要がありそうです。

それ以外のお肉は美味しくいただけました。

左から①フライドチキン②鶏ガラスープを作ってみる③さっぱり煮④鶏ガラでラーメン

自分で育てた鶏を自分でいただく日が来るとは思ってもいませんでしたが、自給自足の大きな一歩が踏み出せたと思っています。